アンチパスバックとは?入退室管理の重要な機能を解説

公開日:2024/10/15
アンチパスバックとは?入退室管理の重要な機能を解説

アンチパスバックは、不正な入退室を防ぎ、セキュリティを強化する役割を果たす重要な機能です。本記事では、アンチパスバックの仕組みや導入メリットを詳しく紹介します。さらに、よりセキュリティ性を高めるアンチパスバック対策についてもあわせて解説します。自社のセキュリティをより向上させたい方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

アンチパスバック機能とは?

アンチパスバックとは、簡単にいうと不正な入退室を防ぐための機能です。とくに建物や、特定エリアのセキュリティを強化するために活用されます。導入により、社内の出入りが厳密に管理され、不正なアクセスや情報漏洩のリスクを大幅に低減可能です。以下に、アンチパスバックの基本的な仕組み、種類を詳しく解説します。

アンチパスバックの基本的な仕組み

同じセキュリティカードを使って、不正に複数回入室する行為を防ぐのが、アンチパスバックの基本的な仕組みです。たとえば、1度オフィスに入った人が適切な退室を行わない限り、再度の入室ができなくなります。これにより、1枚のカードを他人に渡して使い回す「パスバック」を防ぐことが可能です。

また、1人の認証で複数人が入室する「共連れ」も回避できます。入室と退室の履歴が正確に管理され、誰がどこにいるかを把握しやすくなるため、緊急時の安全管理も向上します。

アンチパスバックの種類

アンチパスバックにはいくつかの種類があり、企業のセキュリティニーズに合わせて柔軟に設定可能です。たとえば、タイムアンチパスバックを利用すると、入室後30分間は再入室できないようにする設定ができます。ほかにも、特定のエリア内でのみアンチパスバックを適用する、エリア(ゾーン)アンチパスバックなどがあります。

アンチパスバック機能のメリットとデメリット

アンチパスバック機能は、不正な出入りを防止するための強力な仕組みです。しかし、どんなシステムにもメリットとデメリットが存在します。導入を検討する際には、自社のセキュリティニーズや業務環境を十分に考慮し、最適なシステム運用方法を見つけることが重要です。

アンチパスバックのメリット

アンチパスバック機能を導入すると、セキュリティ強化やアクセス履歴の正確な管理、規律の強化、さらにはコスト削減といった多くのメリットがあります。とくにセキュリティカードの不正使用を防ぎ、誰がどのタイミングでどこにいるのかを正確に追跡できるため、緊急時の対応も迅速に行えます。さらに、システムを適切に運用すれば、警備コストの削減といった経済的なメリットも享受できるでしょう。

アンチパスバックのデメリット

システム運用の柔軟性が低下することがあるため、従業員が退室を忘れた場合には再入室が制限され、業務に支障をきたす恐れがあります。とくにシステムにトラブルが発生した際には、迅速な対応が求められ、管理者には技術的な知識や対応力が不可欠です。また、従業員の利便性が低下することも懸念されます。厳格な管理により、一時的に作業を中断せざるを得ない状況が生じることもあるのです。

効果的なアンチパスバック対策2選

アンチパスバック機能だけでは、不正行為を完全に防ぎきれない場合があります。さらにセキュリティを向上させるには、複数のセキュリティ機能を組み合わせることが効果的です。ここからは、組み合わせの例を2つご紹介します。

監視カメラで不正行為を監視する

入退室ゲートや各重要エリアに監視カメラを設置することで、誰がどのように入退室をしているかをリアルタイムで確認できます。また、万が一不正行為が行われた際にも、録画された映像をもとに証拠を追跡することが可能です。加えて、監視カメラの存在は抑止力としても効果を発揮します。従業員や来訪者はカメラで監視されていることを意識するため、不正行為を思いとどまる可能性が高くなるでしょう。

生体認証でセキュリティレベルを向上させる

もう1つの効果的なアンチパスバック対策は、生体認証です。従来のセキュリティカードや暗証番号による認証は便利である反面、他人に譲渡されたり、カードを紛失したり、暗証番号が漏洩するリスクが伴います。生体認証は、指紋や顔認識、虹彩認証など、個人の生体情報を利用して本人確認を行うため、セキュリティレベルが格段に向上します。生体認証は、カードに頼らない高度な認証方法として、年々定着してきているといえるでしょう。

まとめ

アンチパスバック機能は、企業の入退室管理システムにおいて不正行為を防ぎ、セキュリティを強化する重要な機能です。しかし、それだけでは不正行為を完全に防ぐことは難しいため、複数のセキュリティ機能を組み合わせることが効果的です。とくに、監視カメラはリアルタイムでの不正監視と証拠の記録に役立ち、抑止力にもなります。

一方、生体認証は個人特有の情報を使った認証方法で、カードの紛失や貸し借りによる不正を物理的に防ぎます。これらの対策を講じることで、より高いセキュリティと業務効率を実現できるでしょう。入退室管理システムを導入する際は、まず自社の課題や必要なセキュリティ機能を洗い出すことが大切です。自社に合った設備や機能を導入することで、セキュリティレベルを向上させましょう。

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