生体認証システムの仕組みと種類について

公開日:2023/08/22
生体認証システムの仕組みと種類について

生体認証システムは、個人や会社の情報を守るため、今や欠かせないものとなっています。身近なところでは、スマホの画面ロックの解除やATM、会社の入退室などで使った経験のある方も多いでしょう。その種類は多様化し、日常の様々な場面で活用されています。そんな生体認証システムについて、種類や導入のメリットなど詳しくご紹介します。

生体認証システムとは?

生体認証(バイオメトリクス認証)とは、人によってそれぞれ異なる身体的な特徴を用いて本人確認をする、安全性の高い認証方式です。生体情報を事前に登録することで、その情報と照合し、システムが本人であるかどうかの判別を行います。

まず、生体認証では身体的特徴を読み取る装置によって、読み取った情報をテンプレートというデータに変換しています。そして、認証の際には、事前に登録されたテンプレートのデータとのマッチングにより、一致すれば本人として認証されるような仕組みとなっています。

高いセキュリティを確保した生体認証は、これまで以上に情報漏洩を防ぎたい、セキュリティ強化を目指したいという企業や個人から必要とされ、活用の場が広がっています。

生体認証の種類や特徴

ところで、生体認証の種類には、どんなものがあるのかご存知でしょうか。一人ひとりが持つ特有の身体的特徴を使った認証は、一般的に知られる指紋や指静脈だけでなく、意外な身体的一部を用いた認証システムが次々に開発されています。ここでは、代表的な生体認証の種類と特徴をご紹介します。

指紋認証

生体認証の中でも、最も古くからある指紋認証。一人ひとり、また指によっても異なる紋様を持つ指紋は、犯罪記録としても利用されてきました。現代ではスマートフォンのロックの解除にも用いられ、身近な生体認証の一つとなっています。導入コストが安く済むのが大きなメリットです。

指静脈認証

指の指紋ではなく、静脈の血管の分岐点や形、方向を記録する指静脈認証は、銀行ATMでも利用されてきた認証です。指紋とは異なり、一生涯変化のない指静脈は人の体内にある情報のため、他人に決して取得されることがありません。また偽装することも難しいでしょう。しかしながら、認証機器が高額なため、導入コストがかかるのがデメリットと言えます。

顔認証

顔認証は顔の輪郭や目・鼻などのパーツの位置から特徴を読み取り、情報として保存した顔とカメラに映った顔を照合します。非接触で認証が可能なので衛生面でも安心です。マスクをした状態でも認識される精度の高い製品も開発されている一方、精度には差があり、加齢などによる顔の変化によって認識されなくなるケースがあります。

虹彩認証

虹彩は目の中心にある、瞳孔の周辺の茶色い部分です。虹彩には細かなシワがあり、このシワは一生涯変化しないと言われています。また同じ人でも左右に差があります。非接触での認証が可能、偽装がしづらく、認証精度に優れています。

声紋認証

人の声もまた、他人と完全に一致することはありません。発声により認証する声紋認証は、声の周波数から本人かどうかの判断を行います。ただし、風邪などが原因の声がれや雑音によって正しく認識されないケースもあります。

生体認証には課題もある?導入のメリットと課題

これまでのパスワード入力やICカードによる認証方式と比較して、生体認証方式の導入にはどんなメリットがあるのでしょうか。メリットが大きければぜひ導入を検討したいところですが、生体認証における課題についても気になるところです。

生体認証システムの導入のメリットとしては、利便性・安全性が高いことが挙げられます。パスワードのように記憶しておく必要がなく、ICカードのように持ち歩く必要もありません。人そのものがいれば良いので、画面操作の手間がなく、認証がスピーディーです。パスワードを忘れてしまわないだろうか、カードを紛失しないだろうかといった、管理に対する不安や負担もなくなるでしょう。

また、安全性で言えば、他人にパスワードを知られる、カードを盗まれるということはあっても、生体認証データが盗まれるリスクは少ないでしょう。仮に盗まれたとしても、悪用しにくいのが生体認証データの長所です。

このように多くのメリットがある一方で、生体認証導入においては、課題もあります。まず、生体情報の慎重な管理が必要となるという点です。生体情報も個人情報の一つです。会社での利用においては、悪用を懸念して、生体情報の登録を拒む人もいるかもしれません。

漏洩があれば変更できるパスワードとは異なり、生体情報は変更できないことから、システムへの情報保存の際は、暗号化するといった厳重な管理が大切になります。

さらに、生体情報は盗難されにくい情報ではありますが、まったく悪用できないわけではありません。とくに、指紋認証や声紋認証では、なりすましが行われた事例もあります。よって安全性を過信するのは危険と言えるでしょう。

また、指紋認証や顔認証では加齢やケガなどにより、生体が変化することもあります。生体情報が変化した場合は、認証されなくなることもあり、その場合は再設定が必要となる場合もあるでしょう。

まとめ

生体認証がどんなものか、理解できたでしょうか。生体認証は、認証者本人しか持たない身体的特徴を利用した、セキュリティレベルの高い認証方式です。しかしながら、生体認証の種類によっても有用性や認証精度といった特徴が異なります。

また、ほかの認証システムに比べ、導入費用が高額になることが多いでしょう。このようにまだまだ課題もありますが、導入すれば高いセキュリティ対策ができる大変便利な認証方式です。個人や企業のセキュリティ対策として、生体認証を上手に活用しましょう。

おすすめの入退室管理システム比較表

イメージ
サービス名
iDoorsAkerunbitlock PROALLIGATEカギカンアマノSECURE AC
特徴いつでもクラウドで入退室の管理・確認ができる!コストパフォーマンスも高い!累計導入社数7,000社以上!大規模な工事をせずともさまざまなドアに対応!圧倒的な低コストで導入可能!99%のサムターンに対応していて、通信不良にも強い!いろいろな扉や既存システムからのリプレイスに対応!社内ネットワーク構築不要!さまざまなシーンに応じた合鍵の発行が行える!入退室履歴がしっかり残る!各種ネットワーク環境にスムーズに導入できる!入室規制をすることも可能!設置環境やコストなどの要望に合わせて認証方式を組み合わせられる!
詳細リンク詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら

おすすめ関連記事