スクールアシスト

スクールアシストは、ICカードを通じてスクールなどの施設の入退時間を管理できるシステムを指します。子どもの行動管理をオンラインで行えるため、安否確認を目的に幅広い機関で導入されています。本記事では、スクールアシストの特徴について各説します。塾や習い事に通うお子様の安全を強化したい会社やご家庭の参考になれば幸いです。

学校・教室に通う子どもたちのためのシステム

スクールアシストは、SuicaやPasmoなどのICカードを通じて、塾などの施設での入退時間を読み取り、所定の連絡先に通知するシステムのことです。株式会社ネットビーにより運営されています。

同社は、診療予約システムや電子カルテなどのクラウドサービスも展開しており、同業界のノウハウが豊富です。スクールアシストの主な特徴について説明します。

ICカードを通じて入退室の状況を確認できる

登録したICカードを施設で読み取ると、その情報が運営元のサーバーを経由して、保護者などの所定の宛て先に通知が送付されます。これにより、子どもがいつ施設を入退室したかをオンラインで管理できるのです。

入退室の情報はデータベースに記録されるため、特定の期間に絞って過去の記録を遡ることも可能です。この履歴は、PDFなどの文書化もできるため、施設から保護者宛に書面でお送りすることもできます。

学校や塾、習い事教室など多様な導入実績

スクールアシストは、塾などの習い事に通うお子様向けに多用されています。塾に限らず、学童保育や英会話、音楽教室やスポーツ教室など、学校以外の施設においても広範な実績を有しているため、極めて信頼が高いサービスと言えます。

災害時の安否確認などの連絡手段としても活用可能

入退室時間の通知に加え、登録されている宛先に向けたグループメールの送信機能もあります。災害が発生した際、安否確認のメールがグループ内の登録連絡先に一斉に送信され、即時安否を確認する対応が取られます。

また、急な事情により塾がキャンセルとなった場合に、登録先に一斉に連絡をすることができ、業務効率化につながります。安全性の確保に加え、連絡の効率化という利便性も備えているため、活用の幅が広いサービスです。

安い・速い・便利・安心のサービス

習い事に通う子どもの管理を強化できるスクールアシストですが、導入のメリットは様々です。金額面やその他の付加価値などの利点が多数あるため、その特徴について解説します。

初期費用・維持費用ともに低額

スクールアシストの導入は、きわめて低予算で実現可能です。初期費用は5千円、使用するパソコン１台の保守費用に2千円を要します。維持費用は、1人あたり50円です。つまり、生徒100人を抱える塾の場合、初期費用5千円に生徒100人分の5千円と保守費用の2千円をあわせて、毎月の費用は7千円となります。

一括管理やポイント制度など利便性が高い

スクールアシストでは、施設での入退室ごとに生徒にポイントが付与されます。ポイント機能を備えることで、生徒のモチベ―ションを高めることを狙いとしています。

また、全国に複数の姉妹校や支店校がある場合でも、会社ごとに入退室などの情報を一元管理できます。特定の期間に絞ってデータの抽出も可能なため、出欠席率の分析などに活用できるでしょう。

本人確認など安心な機能付き

入退室の際は、事前に登録した本人の写真を利用して本人確認を行います。そのため、仮に本人以外のカードで入退室がされた場合、未登録カードによる入退室という案内が送信されます。子ども本人の身元確認が徹底されるため、一層安全性を担保できます。

導入の相談も気軽にできる

費用面や安全面で優れた機能をもつスクールアシストですが、ノウハウがなく導入に懸念をもつ担当者もいることでしょう。スクールアシストでは、導入に関する全般の相談も受け付けているため、導入を検討されている場合、気軽に相談できる体制が備わっています。

機器の設置全般から登録プロセスまで幅広く対応

スクールアシストの導入サポートでは、機器の設置に関する相談はもちろん、詳細の資料やサンプルの提供を行っています。実際にシミュレーションをしたい場合などに、有効活用できます。

また、生徒情報やメールアドレスの登録、サイト利用方法などのサポートも行ってくれるため、初めての導入の場合でも安心してご利用いただけるでしょう。

利用において必要なものはパソコンとカードリーダーのみ

自身で準備するものは、基本的にはゲート用のパソコンとカードリーダーのみになります。カードリーダーは、家電量販店などで購入が推奨されています。数千円で購入可能なため、初期費用に含めて検討するとよいでしょう。

まとめ

本記事では、スクールアシストの特徴について解説しました。スクールアシストは、習い事に通う子どもの行動を管理し、安否確認を行うために最適なシステムです。連絡手段の効率化としても機能し、比較的安価に導入できるため、生徒たちの安全性を高めたいという組織にとっては、効果的な手段と言えるでしょう。本記事により、スクールアシストの理解が深まれば幸いです。

スクールアシストの基本情報